個体群生態学会シンポジウム2007が10月19-21日の間、札幌で開催されます。
二つのセッションのうち一つを、北大の方とオーガナイズしています。
ということで、10月には一時帰国して札幌、東京などをまわる予定です。
ウキウキ。
この度のセッションでは、「シンクロ」をテーマに、植物の繁殖シンクロ、宿主ーパラサイトの共進化、侵入昆虫種の拡大、粘菌のパターン形成、シンクロの保全への影響、人の意思決定のシンクロなど、普段はなかなかまとめて話を聞けない話が集まっているので、対象によらないシンクロ現象自体の面白さが伝わること、間違いないでしょう。とここで宣言をします。
シンクロは、とても面白い現象です。
どうして面白いかというと、まずシンクロのメカニズムはとてもシンプルだからです。
2つの素子があって、(1)その間にある程度の強さの相互作用、あるいは(2)外部からの共通の揺らぎがあれば、シンクロが起こりえます。
生物の世界では、そのシンクロが個々の生存率や子孫の数に影響するので、シンクロするかしないかが個体の適応度を変え、自然淘汰を引き起こすことがさらにシンクロを面白くしている点です。